05.メッセージのシンクロニシティ

Xは、YとWの類似に気がついたことによって、
Yが自らのツインレイパートナーである可能性に行き当たった。

 

そうなると、そういう目で見てしまう部分もあるのかもしれない。
あまり体が動かず、スマホでネットを見ることぐらいしか、
やることがないXは、他の情報も調べるのだが、
Yの情報もそれとなく調べてしまう。

 

すると、それはそれで、また不思議なことが起こる。
それは後ほど記す。

 

2021年頃には、Xは少しは体が動くようになってきて、
一部の家事は自らできるようになってきた。

 

そのため、2019年にXが倒れて以来、
私も仕事をやめてサポートにあたっていたが、
久々に働ける運びとなった。
ここ2年で私の退職金も使い切り、金銭的にも厳しく、
そろそろ働かないと、支払いもきつくなってきたところだった。

 

とは言っても、またパニック発作が起きたときに、
私がいない状態になると、Xにとって、かなりの恐怖だった。

 

 

そのため、私は比較的近いエリアを狙って、
あちこちにアルバイト応募したのだが、
年齢が高いためか、もしくは性格の悪さがにじんでいたのかもしれない。
かなりの数の採用見送りを経験した。

 

 

それでも、ようやく掴んだ採用先が、
それまで応募した中で、最も自宅に近かった徒歩5分。
なんというかある種のお導きのように思えなくもなかった。

 

 

そんなこんなで、私はその採用先で、1日に5時間ほど働き、
Xは家に一人でいることが増え、
ますます、思索にふけることが多くなった。
決して悪いことではない。

 

 

ひたすらに自分を見つめ、ノートに記し、
社会の様子もネットを通じて学習していた。
そのノートも100枚綴りのものが、今や50冊を超えている。

 


ちょうどコロナ禍で、社会が変容していくときだったが、
コロナに翻弄されるよりは、自らの思考に翻弄されているような日々で、
毎月別人のように人間的成長が見られるのを、
私もどこか頼もしく感じていたと同時に、
精神的な成長速度の異常さに、驚いていた。

 

 

肉体に例えるなら、
漫画グラップラー刃牙において、
主人公刃牙が、夜叉猿と戦うための肉体づくりのために、
安藤さんの蓄えていた倉庫の吊るし肉を全部食べるのに似ている。

 

 

いや、こうした分かる人にしかわからないオタクな例え話は、
Xにもよくたしなめられていたか・・・。
Xに比べ、私は成長が遅い。

 

 

そんなXが成長を続ける日々の中で、
いろんな質問を投げかけられることになった。
そこに知恵を絞り、答えていったことが、
私が自分に起きたことを、この手記で言語化する能力の開発に役立った。

 

 

Xが主に疑問に感じていたのは、
「自らが悪い人なのではないか」という懸念だった。

 

 

ツインレイ女性はエンパスである傾向が強いらしい。
エンパスというのは、他者のエネルギーに敏感な性質らしい。
Xは怒っている人の側に行くと、
バチンと弾けるような痛みを感じることがあるという。

 

 

また、なぜかそういうエンパス体質のXは、
他者の悪さを想像できず、
怒っている人のエネルギーが、
自分に向けられたものだと勘違いしてしまう。

 

「自分になにか悪いところがあったから、
嫌われて怒りのエネルギーをぶつけられたんだ」

 

本当にこのようなことを言う。

 

怒っているのは、その通りすがりの、
Xのことを全然知らない他者であり、
別にXを対象にして怒っているわけではない。

 


相手の怒りがエネルギーでわかってしまうのも、
Xのエンパスという体質の特徴であり、
性格的になにか問題があるわけではない。

 

 

若い頃からこうした自分が悪いのでは?という疑問というか、
X本人の中では決定事項が有り、
精神科でそのような話をしても「自己関連妄想」と片付けられる。
あげく、なおりもしない薬を複数種類、
何年もあちこちの精神科で盛られた。

 

 

しかし、今では、エンパスの自分を少し受け入れている様子だ。
通りすがりの人のエネルギーに痛みを覚えても、

 

 

「今のは、私が狙われてるわけじゃないんだよね?」と、

 

 

本当に疑問そうにしながらではあるが、
毎回、確認してくれるようにはなった。
が、自分が悪いんじゃないかという疑念(自動思考)そのものまでは、
なかなか無くならないらしい。

 

 


考え直せる余裕が少し増えただけなのかもしれない。
それでも、一つの良い前進を見せてくれている。
このあたり、同じエンパスに悩むツインレイ女性には、
ある種の励ましになるのではないだろうか。

 

 

自責をしていても、生きてはいけるのだ。

 

 

 

いちおう補足しておくが、
確認してくれるようになったのは、薬をやめて5年以上経ってからのことだ。
皮肉なことに、学生の頃から薬を飲み続けた20年ではできなかった考え方が、
やめてからは5年でできたことになる。

 


薬で考え方が変わることは、Xに関してはなかったと言える。
むしろ、薬をやめてから変わったことを考えると、
薬が思考を固定化させていたと考えるほうが、自然ではないだろうか。
これは、あくまで私個人の考えで、
精神薬を飲むことを否定しているわけではない。
それらのものが必要な人もいる。

 

 

メッセージのシンクロニシティに関して、話を戻す。

 

 

Xが自らの性格の悪い部分について、
あるいは将来について、
あるいは健康について、
あるいは運命について、
考えるとき、不思議なことが起こる。

 

 

ネットで見かけたYの対談や、
別の記事が目当てで買った雑誌に、Yはインタビューという形で登場し、
そのときXが考えていたり、
悩んでいたテーマのヒントになることを語っている。
これらも、メッセージのシンクロニシティと言っていいのかもしれない。

 

 

こうしたことが一度や二度ではなかったようだった。
もちろん、Yにしてみれば、インタビュアーやその先の読者に向けて、
語っていたに過ぎず、また、
その内容もいかばかりかの編集で歪められていたかもしれない。
決して、狙ってXに発していたメッセージではないだろう。

 

 

Xにしたって、Yを目当てに仕入れた情報ではないものにも、
Yが介入してくる偶然に、驚きを感じていた。
それでも偶然は偶然、ただの偶然に過ぎない。

 

 

 

具体的になんのテーマに、どのインタビューで答えていたかなどは、
Y特定につながる可能性があり、
確定的ではないツインレイ情報のために、記すことはできない。

 

 

しかし、私から見たYの印象は、記しておく。
そうしたインタビューからは、よく思考する人という印象があった。
また、よく言われるようなツインレイ男性の特徴を備えていて、
中性的な面が有り、心に大きな闇を抱えていそうな印象もある。
こんなものも私の印象で思い込みに過ぎない。

 

 

こうして、Yの考えを読み続けるうちに、
XのYに対する印象は、少しづつ軟化したように思う。

 

 

X「他の人って可能性はないかな?」

X「選べないって(わたし)可哀想じゃない???」

私(Z)「まぁ、選べるけれどハズレを引く可能性があるより、
Yみたいな確定で当たりだけのほうがどう考えてもいいでしょ」

X「ぐぬぬぬぬっっ!」

 

 

 

一般的には、Yがツインレイの相手で文句を言う人は、
あまりいないと思うのだが、
上記のように、ツインレイを意識し始めたあとでも、
相手がYであることに対してはじめは肯定的ではなかった。

 

 


それでも、下記のように年単位の時間をかけて、
印象は変化した。

 

 

 

X「悪くないかもしれない」

X「実はちゃんと考えているところもある」

X「最近はちょっといいなと思っている」

 

次第に上記のように軟化していった。

 

 

ようするに、顔がWに似ていること以外は、
Xにとって、マイナスな部分などないのだ。

 

 

Yが闇を抱えていそうな部分にしたって、
それはX自身も抱えている。

 

 

Xは、自身の抱える光が強すぎて、
周囲に理解されにくいという闇である。
他者と仲良くしたいのに、
Xの光を受け止められる人がいないのである。

 

 

それは私にしても同様だ。
他の人よりは、Xの光を受け止められる。
だけど、それは感覚的理解じゃない。
あくまで経験から受容しやすかっただけだ。

 

 

Xはいま、自分の感覚を理解できる人を求めている。
そして、そのために体調を良くしようともがいている。
人と関わる時間を増やすには、健康なことも必要だ。

 

 

おそらく、Xを感覚的に理解できるのは、
Yだけなのだろう。
私から見てX自身が、真の理解者をとてもつもなく得たがっていることに、
どうやら気がついていないように見える。
いたらいいな、ぐらいの緩やかな感覚だが、
本来はそんな生ぬるい温度感ではないように見えているのだ。