Xは、YとWの類似に気がついたことによって、
Yが自らのツインレイパートナーである可能性に行き当たった。
そうなると、そういう目で見てしまう部分もあるのかもしれない。
あまり体が動かず、スマホでネットを見ることぐらいしか、
やることがないXは、他の情報も調べるのだが、
Yの情報もそれとなく調べてしまう。
すると、それはそれで、また不思議なことが起こる。
それは後ほど記す。
2021年頃には、Xは少しは体が動くようになってきて、
一部の家事は自らできるようになってきた。
そのため、2019年にXが倒れて以来、
私も仕事をやめてサポートにあたっていたが、
久々に働ける運びとなった。
ここ2年で私の退職金も使い切り、金銭的にも厳しく、
そろそろ働かないと、支払いもきつくなってきたところだった。
とは言っても、またパニック発作が起きたときに、
私がいない状態になると、Xにとって、かなりの恐怖だった。
そのため、私は比較的近いエリアを狙って、
あちこちにアルバイト応募したのだが、
年齢が高いためか、もしくは性格の悪さがにじんでいたのかもしれない。
かなりの数の採用見送りを経験した。
それでも、ようやく掴んだ採用先が、
それまで応募した中で、最も自宅に近かった徒歩5分。
なんというかある種のお導きのように思えなくもなかった。
そんなこんなで、私はその採用先で、1日に5時間ほど働き、
Xは家に一人でいることが増え、
ますます、思索にふけることが多くなった。
決して悪いことではない。
ひたすらに自分を見つめ、ノートに記し、
社会の様子もネットを通じて学習していた。
そのノートも100枚綴りのものが、今や50冊を超えている。
ちょうどコロナ禍で、社会が変容していくときだったが、
コロナに翻弄されるよりは、自らの思考に翻弄されているような日々で、
毎月別人のように人間的成長が見られるのを、
私もどこか頼もしく感じていたと同時に、
精神的な成長速度の異常さに、驚いていた。
肉体に例えるなら、
漫画グラップラー刃牙において、
主人公刃牙が、夜叉猿と戦うための肉体づくりのために、
安藤さんの蓄えていた倉庫の吊るし肉を全部食べるのに似ている。
いや、こうした分かる人にしかわからないオタクな例え話は、
Xにもよくたしなめられていたか・・・。
Xに比べ、私は成長が遅い。
そんなXが成長を続ける日々の中で、
いろんな質問を投げかけられることになった。
そこに知恵を絞り、答えていったことが、
私が自分に起きたことを、この手記で言語化する能力の開発に役立った。
Xが主に疑問に感じていたのは、
「自らが悪い人なのではないか」という懸念だった。
ツインレイ女性はエンパスである傾向が強いらしい。
エンパスというのは、他者のエネルギーに敏感な性質らしい。
Xは怒っている人の側に行くと、
バチンと弾けるような痛みを感じることがあるという。
また、なぜかそういうエンパス体質のXは、
他者の悪さを想像できず、
怒っている人のエネルギーが、
自分に向けられたものだと勘違いしてしまう。
「自分になにか悪いところがあったから、
嫌われて怒りのエネルギーをぶつけられたんだ」
本当にこのようなことを言う。
怒っているのは、その通りすがりの、
Xのことを全然知らない他者であり、
別にXを対象にして怒っているわけではない。
相手の怒りがエネルギーでわかってしまうのも、
Xのエンパスという体質の特徴であり、
性格的になにか問題があるわけではない。
若い頃からこうした自分が悪いのでは?という疑問というか、
X本人の中では決定事項が有り、
精神科でそのような話をしても「自己関連妄想」と片付けられる。
あげく、なおりもしない薬を複数種類、
何年もあちこちの精神科で盛られた。
しかし、今では、エンパスの自分を少し受け入れている様子だ。
通りすがりの人のエネルギーに痛みを覚えても、
「今のは、私が狙われてるわけじゃないんだよね?」と、
本当に疑問そうにしながらではあるが、
毎回、確認してくれるようにはなった。
が、自分が悪いんじゃないかという疑念(自動思考)そのものまでは、
なかなか無くならないらしい。
考え直せる余裕が少し増えただけなのかもしれない。
それでも、一つの良い前進を見せてくれている。
このあたり、同じエンパスに悩むツインレイ女性には、
ある種の励ましになるのではないだろうか。
自責をしていても、生きてはいけるのだ。
いちおう補足しておくが、
確認してくれるようになったのは、薬をやめて5年以上経ってからのことだ。
皮肉なことに、学生の頃から薬を飲み続けた20年ではできなかった考え方が、
やめてからは5年でできたことになる。
薬で考え方が変わることは、Xに関してはなかったと言える。
むしろ、薬をやめてから変わったことを考えると、
薬が思考を固定化させていたと考えるほうが、自然ではないだろうか。
これは、あくまで私個人の考えで、
精神薬を飲むことを否定しているわけではない。
それらのものが必要な人もいる。
メッセージのシンクロニシティに関して、話を戻す。
Xが自らの性格の悪い部分について、
あるいは将来について、
あるいは健康について、
あるいは運命について、
考えるとき、不思議なことが起こる。
ネットで見かけたYの対談や、
別の記事が目当てで買った雑誌に、Yはインタビューという形で登場し、
そのときXが考えていたり、
悩んでいたテーマのヒントになることを語っている。
これらも、メッセージのシンクロニシティと言っていいのかもしれない。
こうしたことが一度や二度ではなかったようだった。
もちろん、Yにしてみれば、インタビュアーやその先の読者に向けて、
語っていたに過ぎず、また、
その内容もいかばかりかの編集で歪められていたかもしれない。
決して、狙ってXに発していたメッセージではないだろう。
Xにしたって、Yを目当てに仕入れた情報ではないものにも、
Yが介入してくる偶然に、驚きを感じていた。
それでも偶然は偶然、ただの偶然に過ぎない。
具体的になんのテーマに、どのインタビューで答えていたかなどは、
Y特定につながる可能性があり、
確定的ではないツインレイ情報のために、記すことはできない。
しかし、私から見たYの印象は、記しておく。
そうしたインタビューからは、よく思考する人という印象があった。
また、よく言われるようなツインレイ男性の特徴を備えていて、
中性的な面が有り、心に大きな闇を抱えていそうな印象もある。
こんなものも私の印象で思い込みに過ぎない。
こうして、Yの考えを読み続けるうちに、
XのYに対する印象は、少しづつ軟化したように思う。
X「他の人って可能性はないかな?」
X「選べないって(わたし)可哀想じゃない???」
私(Z)「まぁ、選べるけれどハズレを引く可能性があるより、
Yみたいな確定で当たりだけのほうがどう考えてもいいでしょ」
X「ぐぬぬぬぬっっ!」
一般的には、Yがツインレイの相手で文句を言う人は、
あまりいないと思うのだが、
上記のように、ツインレイを意識し始めたあとでも、
相手がYであることに対してはじめは肯定的ではなかった。
それでも、下記のように年単位の時間をかけて、
印象は変化した。
X「悪くないかもしれない」
X「実はちゃんと考えているところもある」
X「最近はちょっといいなと思っている」
次第に上記のように軟化していった。
ようするに、顔がWに似ていること以外は、
Xにとって、マイナスな部分などないのだ。
Yが闇を抱えていそうな部分にしたって、
それはX自身も抱えている。
Xは、自身の抱える光が強すぎて、
周囲に理解されにくいという闇である。
他者と仲良くしたいのに、
Xの光を受け止められる人がいないのである。
それは私にしても同様だ。
他の人よりは、Xの光を受け止められる。
だけど、それは感覚的理解じゃない。
あくまで経験から受容しやすかっただけだ。
Xはいま、自分の感覚を理解できる人を求めている。
そして、そのために体調を良くしようともがいている。
人と関わる時間を増やすには、健康なことも必要だ。
おそらく、Xを感覚的に理解できるのは、
Yだけなのだろう。
私から見てX自身が、真の理解者をとてもつもなく得たがっていることに、
どうやら気がついていないように見える。
いたらいいな、ぐらいの緩やかな感覚だが、
本来はそんな生ぬるい温度感ではないように見えているのだ。