09.見えない世界を信じる

見えない世界の話である。

 


これは、霊現象やその他オカルトに
興味のある方向けの話と言って、
いいかもしれない。

 

 


大多数にとって、
見えない世界を信じることは、
怖いことのようで、
拒絶する人も多くいることだろう。

 

 


そのような人にとって
見えない世界に
それほど意味は生まれない。

 

 

 

しかし、Xの場合は少し違った。

 


Xは、前述のW氏(偽ツインと思しき方)ほど、
ハッキリ霊がみえるといったことはない。

 

 

ところが、幼少期から、
少ないながらも、
声を聞くことがあったという。

 

 

いわゆる今際の際の声というやつだ。

 

 


一度目は小学生の頃、
病んで死を待つばかりの、
家にいるはずの飼い猫の声が、
学校で授業を受けているにも関わらず、
聞こえてきたという。

 

 

二度目は母方の祖父の兄弟で、
Xの名前を呼ぶ声が聞こえたという。

 

 


これだけではない。

 


中学時代の山登りだったそうだが、
Xは突然、見えない壁のようなものに阻まれて
進めなくなってしまった。

 

 


引率教諭からも、
何をやっているのかと叱られたが、
どうにも進めない。
引率教諭もついにあきらめ、
Xはそのまま登らずに麓で待っていたという。

 

 

 

私と入籍してからも、
いくつかの体験があった。

 

 

 

今は以下の箇条書きにとどめ、
後日必要があれば、個別に詳細を記すことにする。

 

 

  • Z(私)の腰のあたりから金粉が吹き出していたのを目撃
  • お菓子の袋がダンスするのを目撃
  • 黒人の天使が現れた
  • キラキラとした石柱のようなUFOを目撃
  • 白龍を二度目撃

 

 

信じていないのにもかかわらず、
こうした事が度々起こるのは、
やはり、見えない世界を自ら信じなさい、という、
運命からのメッセージのようにしか、私には思えないのである。